ぼろぼろぽろぽろ

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ていうか、名前で呼んじゃっていいの?!私、年下だし。そうでなくてもタメ口だし? そもそもこの人あのでっかい会社の社長さんだよね? ……なんか色々大丈夫なのか? 「つまらないことは考えるな。お前は俺という人間を見てくれるだろう?それでいい」 やけに真面目な声になって、そのあとすぐに長い指が頬を捉え、くちばしの形にする。 分かり易く言うと、片手"あっちゃんぶりけ"!そしてお分かり頂けた方なら、今の顔が悲惨だということも察して頂けただろう! 「はっ、はぁにゃしてくやしゃいーっ!はにゃせぇ!」 「んー?よく聞こえんなぁ?」 絶対聞こえてるし!! さっきよりも手の力が強まってるのが何よりの証拠。 底意地悪そうな笑みも! くっそう! まだまだ売り出し前の女子高生に何してくれる! 「ありぁたっ!しゃにゃだありぁたーっ!」 「……クス、よくできました」 どこから紡いだのか、というかむしろどこにそんな声があったのか分からない程優しいトーンで囁かれたあと、頬を掴んでいた手が、顎と頭に移動した。 瞳いっぱいに映るのは、この世のものとは思えないほど綺麗な顔。 「ご褒美な、……雛」  
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