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驚く事なかれ、真田さんは最上階の角部屋が自宅だと、案内してくれた。
恐る恐る踏み入れた中は、確かにでかい。いや、でかいはずだ。
「汚っ!!」
ここまで来てカミングアウトかよっ!私は思わず、心の中で突っ込んだ。
だって、部屋は何とも悲惨な事になっていたから。
「なんでこんな汚いんですか?!」
「うるさい女だな。俺は忙しいんだ」
確かに、こんだけ家もでかくて、車も高いの買えるだけの余裕があるんだったら、仕事も忙しいんだろうけど、……聞き捨てならないな!
「人ん家のコーヒー勝手に淹れて飲んでやがったのはどこのどいつですか」
「は?俺」
上着をソファーに放り投げ、何の悪びれもなくつぶやく。さも、当たり前かのように。
勝手に悪いな、とかはないみたいです。
人ん家で茶しばいてる暇あるなら片づけようよ!飲んでたのコーヒーだけど
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