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でも何か、謎だなぁー……。
疑問が私の中を渦巻く。
だってそうでしょう?親から頼まれたって言ったって、見ず知らずの私にそこまでしてくれるなんて……
「いーんだよ、別に。お前は、気にしなくて。俺がそうしたいだけなんだから」
あ、また口に出してた……。
けれど、今回は口に出して良かったかも。だって、真田の言葉は、私に凄い安堵感をもらたしてくれたから。
数分車を走らせた所に大型スーパーがあった。
駐車場にとめると道行く人皆、車に釘付け。
そりゃあ、こんなの持ってる人見ないし、来ないもんね……。
私だって他人だったら、凝視しちゃうよ。
「なにしてんだ、早く来い」
「あっ、はい!」
小走りで私は大きな真田の背中を追った。
その時、浮かれていた足取りが、特別な感情だったのは、後になってから気づいた。
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