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お菓子や、変な味のふりかけを山ほど買っていた真田。
どうやら、これが彼の言う「スリル」なようだ。
私は、やっとの思いで袋詰めできたそれを持ち上げようと試みる。
「よいしょ……っ?!」
力を込めるが、袋は台に張り付いたように動かない。
「もっ、ち上がらな……いっ!」
「お、あぁ。悪い悪い。貸せ」
何か気づいたように、真田は頭を掻くと、私に手を差し出した。
私は、意図が掴めず、袋から手を離し、真田の様子を窺う。
すると、次の瞬間、持ち上げるのも大変な袋たちを、真田は軽々片手に持ち、歩いていた。
逞しいのは、逞しいが、一体どこにそんな力があるのだろう。
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