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「クク、ほんと面白いなお前は……。普通こんなとこで喧嘩するか?」
「真田さんが話通さないからでしょ!急ぎみたいだったし、私だって焦ってたんだもん!はい、これで良かった?」
鞄から一枚のディスクを取り出し、大きな手のひらの上に乗っけた。
「おー、これこれ。ありがとな」
それを満足げに見つめると、もう片方のずっと頭にある手でゆっくりと撫で、おろした。
「気、付けて下さいね!」
「はいはい。……それと、そこの受付嬢」
一気に声のトーンが低くなり、私は驚いて大きな男を見上げた。
「は、はい!」
受付嬢さんも、驚いたのか、背筋がピンと伸びた。
「これからは見た目で決めつけんな。次やったら……、クビにするぞ」
「えっ!!でもっ」
先ほどとは違い、若干青ざめた顔で新をみた。
えっ、何を……?
「口応えするなら即刻手を打つ「ちょっ、ちょっと待った!人間1度や2度失敗するもんじゃん!そんな事くらいでクビなんか理不尽でしょ!」
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