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だって
「……皆さん、物凄くお疲れ気味……」
なんだもん。
本当に、極限!って感じ。テレビで見た、受験生に負けないくらい皆さん必死。
それなのに、自分の椅子と思われる所に、ずっしりと腰を下ろし、さぞ当たり前かのように
「俺の忠実なる僕たちだからな。死に物狂いで仕事するのは当たり前だろう?」
と、飄々と言ってのけた。私だったらその逞しい腕に噛みついてるかもしれない。
だって、席に着いて何をするのかな?と思えば、紙飛行機作り始めたんだもん。「僕」発言されて、なのに自分は遊ぶなんて、そんな事されたら、暴挙に踏み切っちゃうよ。
「もう自分も仕事したら?そんな理不尽な事ばっかしてたら、どうなっても知らないよ!それに、皆さんに失礼じゃない!」
腰に手を当て、私はお説教口調で真田に言ってやった。
その時だった。一斉に皆さんが大きな音を立て、立ち上がった。
えっ??!
やっぱり社長であるこの人に私みたいなやつが、説教なんて悪かったかな……?
どうしよ……
怒らせちゃった!!
「あ、あの……っ!」
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