13882人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
「おい、とりあえずこいつから離れろ。話はそれからだ……」
私も同調した瞬間、強引に真田はこの人と私を引き剥がした。
そして、腕が引かれ私は真田の後ろに追いやられる。私は弾みでこけそうになり、体勢を崩す。
「社長ー!やきもちはハタチまでにして下さいよね!」
やきもち……?何それ?
「ばっ、そんなんじゃねぇ!」
真田のヤケを起こしたような声に、慌てて顔を見れば、なんと、不滅のフェイス真田の顔が赤く!!
すごい!!初めて見た!この男の人すごいよ!!
私そんな可愛らしい顔見たこと無かったよ!
今、殴られている男の人に羨望の眼差しを向ける。
「社長……、俺と同じ趣味だったとは……」
そんな騒がしい中、ポツリと呟かれたのが、やけに鮮明に聞こえた。
その声の主は、真田の肩にポンと手を置き、どこか嬉しそうな表情で真田を見つめる。
「黙れ、ロリコン」
なのに、冷たい視線と声で一蹴。
賑やかだなぁ……
最初のコメントを投稿しよう!