真田社長

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「おい、とりあえずこいつから離れろ。話はそれからだ……」 私も同調した瞬間、強引に真田はこの人と私を引き剥がした。 そして、腕が引かれ私は真田の後ろに追いやられる。私は弾みでこけそうになり、体勢を崩す。 「社長ー!やきもちはハタチまでにして下さいよね!」 やきもち……?何それ? 「ばっ、そんなんじゃねぇ!」 真田のヤケを起こしたような声に、慌てて顔を見れば、なんと、不滅のフェイス真田の顔が赤く!! すごい!!初めて見た!この男の人すごいよ!! 私そんな可愛らしい顔見たこと無かったよ! 今、殴られている男の人に羨望の眼差しを向ける。 「社長……、俺と同じ趣味だったとは……」 そんな騒がしい中、ポツリと呟かれたのが、やけに鮮明に聞こえた。 その声の主は、真田の肩にポンと手を置き、どこか嬉しそうな表情で真田を見つめる。 「黙れ、ロリコン」 なのに、冷たい視線と声で一蹴。 賑やかだなぁ……  
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