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「はぁ、とりあえず紹介しとく。このウザイ奴が初見健吾(はつみけんご)」
真田はヘッドロックしながら顎で指す、私に抱きついて来た可愛らしい感じの人。
とりあえず、その人離してあげたら?
「よろしくね!健吾って呼んでよ!」
と思ったけど、健吾さんは格段変わった様子無く、軽く会釈をしてくれたので、口を噤んだ。
「ど、どうも……」
「次はこのロリコン野郎。小林優人だ(こばやしゆうと)」
先ほどのように、顎で指された先を見ると眼鏡を掛けた少し、ぽっちゃりな男性。
「よろしくね。……ふふ、若気っていいよね……」
え、ロリコン否定しないの?!しかもその「若気」発言は肯定と見なしますが、よろしいですかーっっ?!
私は目を丸くしながらも、慌てて頭を下げた。
「んーで、あの窓側の奴が金沢うさみ(かなざわうさみ)」
窓側に立っていたこちらも眼鏡を掛けた女性は、どこかお姉さんな感じ。
でも黒髪ロングが凄い綺麗で大人の魅力が、溢れてる!だだ漏れだよ!
「よっろしくね!かわいこちゃん。もちろん、うさみって呼んで?」
わざわざ窓側の席から、近寄って来てくれた。はわわわ!なんて、なんて……っ
「す」
「す?」
「素敵な女性ですねーっ!!」
「まっ、口が巧いわねー!可愛すぎーっ!」
うさみさんは、綺麗に微笑んでから、私を抱きしめてくれた。
というか、うさみさん。胸、すごいですね……。私埋もれそう……。
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