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「社長ぉー。何、俺ら相手にやきもち妬いてんすか」
努杜がキッチンにいったのを見計らって、健吾が気持ち悪い笑みを浮かべながら俺に言ってきた。
「は?俺がやきもちなんざ、妬くと思ってんのか」
と強めの口調で牽制してみるが、正直なところあいつの飯を他の奴らに食わせたくなかった。
最近、あの夜の想いが、蓋を開けようとガタガタ言わしている。
俺の意志に関係なく。
それは心地よいものではあるが、戸惑いもある。
「……ま、そんな余裕、すぐになくなると思いますけど」
「俺そっちに5000えーん」
「私は余裕なくして襲う方に3万えーん」
「えー?じゃあ僕は1ヶ月で余裕がなくなるに5万かなー」
人のいい雰囲気を容赦なく壊すコイツ等にこめかみに青筋が走る。
だいたい、それじゃ賭けになんないだろーが。なぜ余裕をなくさないに賭けない!
「うるせぇよ、お前らは!」
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