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「もう!何?邪魔するなら出てってね!」
真面目だった顔が崩れて、今度は腹を抱えて笑い出した。
えっ、私顔に何か付いてる?
あまりにも目の前で笑われるので、顔の周りを触って確かめてみる。
が、触診の結果異常無し。
付いてるべきものは、付いてる。
「ククッ、ラブラビリンスって、お前……」
時間差かいっ!
笑いってのは、その場で笑ってもらえなきゃ本人にとっては、すってんころりんなんだよ!
「ラビリンスは変なのは解ったから!もう出てって」
自分が見えるとだんだん恥ずかしくなってきた。
テンションハイになって、あんな事言っちゃうなんて、私馬鹿みたいじゃない?!
「あ?"みたい"じゃなくて、お前は正真正銘本物の馬鹿なんだよ。間違えんな、ちょっと抜けた奴に失礼だろ」
「失礼なのは、あんただよ」
心読んだ挙げ句、人を馬鹿みたいに!
私だって、まだまだ「ちょっと抜けた人」のカテゴリーに入るよ!
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