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次の日は8時出勤だった。
ケータイのアラームは6時にセットして。
いつも通り、大好きなBlueBoxのCDをかけて、お気に入りの水色のパジャマを着て。
良い夢を見れますように!
絶っ対っ!透馬の夢がいいな。神様。
いつも透馬のことを考えながら眠ると、透馬の夢が見れた。
透馬と出会って話をする想像していると、段々透馬は勝手に話し始めて、私は夢の中に入っていく。
良い夢を見た朝はアラームの音にムカついた。
続きが見たくて決まって二度寝。
でも最近怖い夢しか見れないよ。どうなってんの?神様…。
やっぱり、私は恨まれてるの?生まれて来ちゃダメだった…。
次の日。
私が起こされたのは、アラーム音ではなく…。
ーガチャー
誰かがドアを開ける音だった。
「?……え…。」
ーガッチャン。ー
適当に玄関のドアが閉まる。
一気に目が覚めた。
不安と恐怖で頭が痺れる。
合鍵は作っていない。
私のアパートの部屋に入れる人は、私以外、一人もいないハズだった。
誰かが玄関から侵入して、気配を消そうともせず堂々とキッチンを歩いて私の居る部屋に近づいてくる。
私は体を強張らせ、部屋のドアを見つめた。ドアの向こうの誰かに神経を集中…。
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