出会い

4/5
前へ
/26ページ
次へ
振り下ろされた大きな腕 鋭い爪が月明かりで光って見える。 死んだ… そう思い目を頑なに瞑ると 温かな液体が肌に張り付いた。 「大丈夫かい?君?」 一人の男が楯となり 私を庇った。 私は小さく頷くと 男はよかった、と小さく呟き 魔族に向けて刃を向けた。 一瞬で魔族を見事に殺した男は 力尽きたように地面へと倒れる。 「ごめんなさい、大丈夫ですか?!」 震える足で男に近寄ると胸に大きな傷… 力なき私は涙を流し 持てる知識をフルに使い治療をした。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加