プロローグ 人生の分岐点なんて意外とあっさり来る。

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俺がそんなことを考えているとも知らず、姫宮さんは話を続けた。 「で、どうしてここで働きたいと思ったの?」 やばい、そういうのまったく考えてなかった……。 「いや、あのですね…なんか張り紙を見て…面白そうだな~と思いましたし……、ぶっちゃけ仕事が欲しかったので……。」 とりあえず嘘はダメだろうと思い、俺は正直に話した。 それを聞いた姫宮さんは渋い顔一つせずにうなずくと、また問い掛けてきた。 「特技とか、ある?」 正直そんなもん俺には無いので、咄嗟にこう答えた。 「えっと………そう簡単に死なないこと………です。」 シーン……… マズい!?すべった!?
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