プロローグ 人生の分岐点なんて意外とあっさり来る。

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俺が内心オロオロしていると、いきなり姫宮さんが大声で笑いだした。 「あっはっは!!君、面白いねぇ!!よし、採用!!」 え、マジで!? 「あの~そんなに簡単でいいんですか?」 俺はおそるおそる尋ねた。 「ああ、いいのいいの。どうせこの事務所、今まで俺一人だったし。そろそろ助手が欲しかったんだよね~。」 その言葉を聞いて、俺はものすごい脱力感に襲われた。 確かに冷静になってみると、この事務所に姫宮さん以外の人は見当たらない。そして、履歴書がいらなかった理由も納得がいく。 どの道採用する気だったんだな、この人……。
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