プロローグ 人生の分岐点なんて意外とあっさり来る。

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「さて、困ったな……。」 おっと、いきなり悪かったな。俺の名前は伊達直人(だてなおと)。この春めでたく高校を卒業した18歳だ。そんな俺が何故先程のような台詞を吐いたかと言うと…… まあ溜める必要ないんだけど、金も仕事も無いのだ。 普通なら大学進学とか考えるんだろうが、生憎と俺はそんな頭脳を持っていない。 そして俺は一人暮らしだ。両親はもう……この世にいないからな。 そんな訳で、勤め先を探しているのだが、この就職難の時代、高卒の俺を雇ってくれる所なんてそうあるわけも無く、現在30軒回って全敗。……泣いてもいいですか?
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