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いや待て俺。落ち着け俺。まだどんな依頼かもわからないんだぞ……。
うん、まぁ………またペット探しだったら悪いけど笑顔で追い返そう。
「あのー……。」
俺があれこれ考えていると、依頼人と思われる人の良さそうな老紳士がおそるおそるドアを開けて中を覗いていた。
「あっ!すみません!どうぞこちらへ!」
俺は慌てて老紳士を来客用のソファーへ案内した。
「それでは、お名前とご用件をお願いします。」
姫宮さんが老紳士に言った。
姫宮さんの「お茶菓子とか無いの?」という質問を無視しつつ俺は2人にお茶を出し、その話を聞いていた。
「あ、申し遅れました。私、矢野政司(やのまさし)と申します。それでそちらにお願いしたいことなのですが………
幽霊の正体を暴いてもらえませんか?」
ハイ………?幽霊………?
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