第1話 怪しいと分かっていても見たくなるのが人の性(サガ)

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すると突然、姫宮さんが立ち上がった。 「わかりました!矢野さん!その依頼、引き受けましょう!」 「本当ですか!?」 「はい!大船に乗ったつもりでいてください!」 あ、依頼受けるんだ姫宮さん。………つーかそんな大見得切って大丈夫なのかよ……。 そして、矢野さんが帰ろうとドアまで行ったとき、姫宮さんが話し掛けた。 「それでですね……成功したときの報酬はお幾ら頂けるんでしょうか……?」 いきなり報酬の話か……。………俺にとっても重要だけど。 すると矢野さんは 「ああ、そうでした。あなた方がしっかり幽霊の正体を暴いてくれたら、お礼として100万差し上げますよ。」 と言って帰って行った。 へ~100万だって。…………って 「「え~~~~~!!」」 見事に俺と姫宮さんの声がハモった。 「ひゃ、100万円って、どんだけ儲かってるんですかね?あの人の病院。」 「お、俺が知るかよ。とりあえず、でかい仕事だ。張り切って行くぞ!!」 「はい!!」 こうして俺たちはその日の夜、その病院へ行くことにした………。
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