第1話 怪しいと分かっていても見たくなるのが人の性(サガ)

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その日の夜、俺と姫宮さんは問題の廃病院に来た訳だが……… 目の前にある病院……どう考えても錆びれ具合が異常だろ……。昭和に建てられたって言われても多分信じるぞ、俺。 隣の姫宮さんを見ると、案の定俺と同じリアクションをしていた。 「ねぇ姫宮さん?」 「何だ?」 「建物って、案外簡単にボロくなるんですね………。」 「………そうだな。」 そう言って、お互い苦笑した後、しばしの沈黙………。 「………行くか。」 「………そうですね。」 とりあえず俺たちは病院へと入っていった………。
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