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俺のそんな言葉を聞いて、姫宮さんは笑いながら立ち上がった。
「どこ行くんですか?」
「とりあえず警察に電話してくるわ。」
そう言って、姫宮さんは電話をかけに行った。
これで幽霊騒動は終わりだ…………この時、俺はそう思った。
しかし、それは間違いだった。
グシャッ!ゴトッ…………。
生々しい、嫌な音がした。そしてすぐに、辺りに鉄分………血の臭いが漂った。
俺が慌てて後ろを向くと、そこには…………
首の無い……凶野の身体があった。
そしてその後ろには……右手に血を滴らせた、骸骨のようなものがいた。
「ケタケタケタ……」
骸骨が、いきなり笑い声のようなものを発した。
その声を聞いた瞬間………
猛烈な恐怖が俺を襲った。
俺は、直感でわかった。
殺される、と。
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