プロローグ 人生の分岐点なんて意外とあっさり来る。

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『姫宮トラブル解決事務所』は、街を少し外れた所にある雑居ビルの2階にあり、窓には大きく『姫宮トラブル解決事務所』の文字が書かれていた。 そして現在……俺は事務所のドアの目の前にいる。 マズい……!今更だけど目茶苦茶緊張してきた……。 俺にとって、ここは最後の砦だ。ここで雇ってもらえなければ、間違いなくもう仕事に就けないだろう。 「大丈夫だ俺……。やれば出来る男だぜ俺……。」 とりあえず自己暗示をかけつつ、俺はドアノブに手を掛け……… ガチャッ! あら……?勝手に開いた……?
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