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醜いこの躰 鏡を見ても 写真を見ても 壊したくなる ぐらい嫌いな躰 染み付いた汚れは 洗っても落ちなくて ひとりのへや 筋をなぞって 綺麗な線を描きます 燃えるような 紅の華が咲き 嫌いな躰は 紅に飾られ染められ 少しましに見えるの あんなに嫌いな 醜い醜い躰が 愛おしくさえ 思え 溺れていく 深い深い 自我の海へ 見つめている うちに眠くなって くるでしょう? 目が覚めるまで 短い短い ロンドを奏でよう 好きなだけ好きなだけ
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