第一章 異世界を変える男、死亡!

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[ドォン!] 一発の鈍い銃声のような音が校門付近に響いた。 俺は校門を右に曲がろうとした直後一瞬記憶が無くなった。 気が付いたら俺は地面で横になっていた。 何が起こったかは自分では解らなく、ただ全身がこれまで味わった事がないくらい痛みが襲って来た。 立ち上がろうとしても体に力が入っていかなかったが光景ははっきりと見えていた。 さっきまであんなに元気だった桃がどうしてか遠くで小刻みに震えて人目も気にせず大泣きしている。 周りを見ようとしたが首が動かなく桃の姿しか見えなかった。 桃は何かを叫んでいた。 何を言っているのかは聞こえなかった。 時間が経つに連れて俺の体にも限界が来ていた。 桃の姿が段々小さくなっている。瞼(マブタ)が急に閉じていくのが解った。 何も聞こえない・・・・・・ 何も感じない・・・・・・ 何も臭わない・・・・・・ 何も味がしない・・・・・・ そして、何も見えなくなった。
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