第二章 死に逝く者と生き延びる者

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俺はこの光景の意味が解らなく、目の前にいるはずの人に声をかけようとしたが声が出なかった。 すると暗闇に遮られている人が声をかけてくる。 「君は人を殺すのが好きかい?」 俺は始めにその声に驚く。 俺そっくりの声だった。それはバリトン風の男性独特の声だった。 次第に驚きは別の驚きに変わる。 【人を殺すのが好きって・・・・・・何を言っているんだ。 まさか・・・・・・これ全部あいつが・・・・・・】 死んでいる人や動物は全て暗闇に隠れている男が殺したのではないかと自動的に思っていた。
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