第一章 異世界を変える男、死亡!

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着替えも朝ごはんも済ませて少し早めに外へ出た。 敷居を出て間もなく聞き飽きた声が俺の耳に入る。 「おはよう!」 目の前に朝から異様に元気な奴がいた。そいつの名前は村越桃(ムラコシモモ)。 小さい頃から同い年で家が向かい同士もあってか仲が良い。 一般に言う幼なじみだ。 容姿は黒のショートヘアに黒い目、165くらいで体重は解らない。 いつも学年トップクラスの成績でスポーツは何をやらせても上手い。そのうえ明るく気さくに話せる性格だから俺より遥かに人気がある。 いつもは2人共遅く起きて登校するはずなのに、珍しく2人共早起きしていたようだ。 「おはよ。」 朝から桃のハイテンションについていけずそっぽを向いて軽く返事した。 「朝から暗い男ねぇ~ 早く行くよ!」 俺の返事に呆れたのか桃はすぐに歩いていく。 そんな桃を魚のような死んだ目で見ながら渋々後を追った。
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