第一章 異世界を変える男、死亡!

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一階の玄関に着くと桃が携帯電話を弄(イジ)りながら待っていた。 桃の所まで行き桃の肩を軽く叩くとようやく俺に気付く。 「あ、いたの? じゃあパン屋さんに行くわよ。」 ハキハキとしている桃の元気な姿に俺は返す言葉すら無くなり黙って着いていく事にした。 携帯電話をしまうと桃は休む事なく、 どうしてパン屋に行きたいか、 どうして俺を誘ったか、 等をずっと話し掛けて来た。 輝く桃の笑顔を見ないようにして二つ返事で俺もずっと相槌(アイヅチ)を打っていた。 歩いているうちに校門に差し掛かり右折しようとした時・・・・・・
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