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『めぼしい物はない…ですね。無駄足ですね』と薫は落胆して言った。
少し火災現場を徘徊して『そうでもなさそうですよ。』と右京は言った。
『そうでもないって?』と薫は期待する。
右京はあるタンスを指差した。
『これを見てください。タンスが引き出されたまま燃えています。なぜでしょう?』と右京
薫は困った顔になった。
右京『これは推測ですが,誰かがここから何かを盗んだんでしょう。』
薫『盗む? 火災中に!?』
『えぇ。犯人はおそらく盗みに入るために火を付けた。火事は盗むためのカモフラージュだった。』と興奮しながら右京は言った。
『そんなの…。被害者が報われないじゃないですか!』と薫は怒った。
『ですから,必ず捕まえなくてはなりません。聞き込みをしてみましょう。』と右京。
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