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ちょうど中学三年目の秋だった。
この日の夜は年に一度あるお泊り授業の日、昼間は通常どうり授業があり、授業が終わると夜は学校でみんなと遊び、学校に泊まる。
この日、私は昼休みにいつものように図書室へ行き、読書をたしなむ。
「これは読み終わったっと」
私は読み終えた本を元の場所に返し、別の本を探しはじめた。
本棚の最上段に赤茶色の古ぼけた本を、私は見付ける。
(レジェンズ?)
私はその本を取り、机に座ると本を開いた。
――――――――――――――【特典】
レジェンズを攻略した人は、願い事をひとつ叶える事ができる。
※注意※
(1)地図内に記載されている地域に居る人達にも被害が及びます。
(2)貸出カードに名前を記入すると、その日の夜6時からゲームを開始します。また、レジェンズを攻略するか参加者が死亡しタイムオーバーになるまで毎日夜6時~朝6時までの間をゲーム時間とします。
(3)再度、貸出カードに名前を記入すると、初めからとなりますので注意してください。
(4)参加者(レジェンズを借りた方)が死亡すると、本は消滅します。また死亡して1時間以内にページの最後に記載している枠に第三者が名前を記入すると、記入した方にこのゲームは引き継がれます。
(5)参加すると、参加者が死亡しタイムオーバーになるか、レジェンズを攻略するまで使者達は消滅しません。
―以上―
――――――――――――――
(ふふふ、何これ?何でも願い事叶うのかな?)
あまりにも馬鹿げてる内容に、私は微笑み一人で笑ってしまった。
キーンコーンカーンコーン
(あっ、もう授業の時間!教室戻らなきゃ!)
私は、いつもは本を借りたりはしないが、今日がお泊り授業とゆう事もあり、ちょっと気になったので貸出カードに名前を書き、その本を借りて教室に戻った。
それが私の最悪な人生の幕開けになるなんて……。
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