報告

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「君が信じないのなら意味は無いが……その四大元素は、具現化して実在している。つまり、悪魔や魔法の存在と一緒さ」   「いや……その四大元素が魔法の元なら、魔法に含まれているはずでは」   「力があまりにも強かったから、確立しているんだ。〝精霊〟としてね。聞いたことはあるでしょう、精霊」   「空想の中でなら」   「うん……そのくらい、知られていないと捉えてくれればいい。兎角、精霊は実在する。そんでもって、元素を源とする強大な魔力を持っている」   「その精霊とやらの力を借りれば、各々の精霊が持つ属性と魔力が手に入る、ということ……?」   「物分かりのいい子は好きだな。説明をする手間が省けるよ」   「でも、精霊なんてどこから……」   「私の先祖が西洋の錬金術師だったんだ。その人が四大元素を提唱した。当時は科学の基礎となっていたらしいけど、魔法が確立してからは廃れ、忘れられてしまった。  だけど、私は精霊に会ったことがある。その時は現役の魔導師で、修行中の話だがね」
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