戦乱と釘バット

タイムマッシーン！

ワァァァァー

ドドドドドド……
ガキンッ！ガン！ドンッ！

ワァァァ

目の前に広がる光景はそのまんま戦。

ある者は斬られ、ある者は撃つ。

刀、槍がぶつかり合い鉄の塊が赤く染まっていく。

「何なんだ………これは」

「………」

その凄惨な場には相応しく無い、学ランを着た男子とセーラー服を着た女子が立ち尽くしている。

「何なんだよ……何なんだよ！！これは！!」

膝から地面に落ちた少年が叫ぶ。

「……やるしかない…な」

何かを決心したように女子が呟く。

「帰るためにはやるしかないんだ…」

女子は釘バットを手にとって一振り

「…くそっ！やればいいんだろ！やれば！!」

ヤケクソ気味に言い、ポケットの中にある箱状の物を存在を確かめるように握る。