因縁

44/53
前へ
/1001ページ
次へ
これを止められるのは 全国でも数える程だろう。 それだけの技術を 時雨は容易くやり、 さらに伊吹はそれを 容易く真似てしまった。 須田の足がワンテンポ 遅れて動く。 この勝負・・ 伊吹に軍配か── と思われた時、 須田の咄嗟の判断に 伊吹の足が止まる。 (──こいつ!!) 須田はこの場面 伊吹がなにをしてくるか、 それを考えていた。 今までの流れからして、 当たっているのは3Pシュート よって須田は敢えて 伊吹を執行に追わず、 シュートレンジを見計らい その時が来たら 完璧にシュートをふさぐ。 伊吹は案の定、 須田の餌食となった。 もはや試合終了かと 思われた時、 伊吹の目に映る この場面にめっぽう強い人物 ━━━━━━ シュン!!! ━━━━━━
/1001ページ

最初のコメントを投稿しよう!

653人が本棚に入れています
本棚に追加