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だが、伊吹の目に
闘志の炎は尽きていなかった。
「ハッ!!あんたほどの選手が
肝心な部分をわかってねぇとはな。」
「なんだと?」
伊吹の表情が緩み、笑うと
須田へとスティールを仕掛ける。
「試合終了の笛が鳴るその時まで
諦めなかったやつこそが
勝利を手にするんだよ。」
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ダダダ──
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伊吹の決死のディフェンスは
無惨にも須田にロールでかわされ、
最後の希望さえなくなった。
「残念だが、それは勝者の言葉。
敗北者の言葉などただの戯れ言だ」
無情な言葉だけが
そこに残る。
「くそっ・・・
ディフェンス・・
もっと練習しときゃ良かった・・」
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──キュ
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