因縁

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だが、伊吹の目に 闘志の炎は尽きていなかった。 「ハッ!!あんたほどの選手が 肝心な部分をわかってねぇとはな。」 「なんだと?」 伊吹の表情が緩み、笑うと 須田へとスティールを仕掛ける。 「試合終了の笛が鳴るその時まで 諦めなかったやつこそが 勝利を手にするんだよ。」 ━━━━━━ ダダダ── ━━━━━━ 伊吹の決死のディフェンスは 無惨にも須田にロールでかわされ、 最後の希望さえなくなった。 「残念だが、それは勝者の言葉。 敗北者の言葉などただの戯れ言だ」 無情な言葉だけが そこに残る。 「くそっ・・・ ディフェンス・・ もっと練習しときゃ良かった・・」 ━━━━━ ──キュ ━━━━━
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