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そこにタイミングを
計っていたかの如く
懐塚監督が場に居合わせる。
『チィィス!!!』
選手たちの挨拶に
少しだけ頷き
すぐに蛯名と新見に
視線を映す。
その細い目の奥の鋭い眼光から
二人の油断を見抜くように
言葉をなげかける。
「・・・まずは相手を見誤らないこと。
これができないならば、
今すぐにでもお前らから
ユニフォームを剥奪する。」
『!!!』
蛯名と新見は
心底ゾクッとしていただろう。
「わかったのか?わからないのか?」
『わ、わかりました!!!』
その言葉にゆっくりと頷き
視線を二人から外す
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