3334人が本棚に入れています
本棚に追加
「まさかおまえが一番に結婚するなんてなぁ」
「奥さん知ってんの?お前のオイタの数々」
両サイドの2人に小突かれながら、真ん中にいる徹也は幸せそうに笑っていた。
目の前に座っていた私も、周りのみんなと一緒に笑う。
「まさか全員集まってくれるとは思わんかった!みんなありがとな、俺幸せになります!」
おどけた徹也の言葉とともに笑い声が起こり、みんながビールを高々とあげて乾杯した。
高校からの地元友達の7人は、とにかく仲が良くて、バカばっかりやっていた。
初めは、徹也のアホ4人の男グループの1人と、私の女グループの子が付き合い始めたのがきっかけで、何となく一緒につるむようになって、気がついたら集まるときはいつもこのメンバーになっていた。
バーベキューをしたり、花火に海に、スノボに温泉、旅行はもちろん、飲んだくれたり、人にはちょっといえないことも、とりあえず集まっては遊びまくった。
大学生になっても、社会人になっても、全員ではなくても、都合のつく限りは集まって遊んだ。
徹也はその中心で。
みんな徹也が大好きで。
徹也がいたから、みんな集まる。
きっとそうだったんだと思う。
私もその一人だったから。。
最初のコメントを投稿しよう!