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闇が…深い闇がうごめいている 蛇が瑞鳥の巣に迫っていた ザワリ 察知した親鳥達は翼をひろげた ほおずきのような目をした蛇は威嚇も全く気にせず巣に近づく 血をすすって汚れた口を小刻みに動く舌でなめた 蛇の体から黒いもやにかわりそれは人の形となった みにまとった毛皮に見覚えがあった 親鳥の頭には白い毛並みの瑞獣が浮かんで消えた だがともの死を嘆く暇はない
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