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「なにかご用ですか」 「よかったこいつをたすけてくれ」 山伏のようなかっこうに天女のような薄く透ける紫色の衣をつけた少年は 肩まであるサラサラとした髪を揺らしながら安心したように息をついた 背中には赤い衣の女性がいた 背中がゾクッとした この気配は睦皇 「彩音はここにいろ」 朔と煌牙が結界の外へ走る とめられたってあたしもいく 外にでるとそこにいたのは大きな… 蛇だった シューと威嚇の音をだしながら近づくへびは 睦皇の声で話した 「またきさまらか」 朔は青い気を放ち毛並みをさかだてる 「瑞獣をおそっているのか」 蛇は睦皇の声で笑う 「神より殺しやすいからな…この毛皮はよいぞ」 蛇が首をもたげて黒いもやになった もやは形をかえ人の形をとる手にはあの禍々しい刀 「それに卵はさらに力を得られる」 あいつ… 白い毛皮をまとっているあれは「白虎」のものだろうか
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