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部屋にはいると桜妃が布団をしいてくれたらしく
赤い衣の女性はねかされていた
「う…」
血の匂いに顔が歪んだ
背中はボロボロだ…
外にでている場合じゃなかったんだ
自分の行動に後悔を覚えた
とりあえず止血しなきゃ
最近作った止血の札なるものの出番!
準備のいい桜妃に手渡され彼女に手をかざした
「つなぎ止めよ…ふさぎ込めよ在るべき流れを」
札を背中に置くと
彼女はぱっと目をあけた
「こ…こは…」
「内平の結界のなかだ」
少年が答えると彼女の力がぬけた
「内平?あぁ…よかった」
彼女は震える手をうごかし
懐から布にくるまれた大きな丸いものを私に差し出した
「内平の姫我が子をどうか育てて下さいませ」
え?
ええぇぇぇ!!!!
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