思えば人増えたもんだ

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雛は寝息をたてながら眠った 「はぁ」 つかれたぁ すごいなぁこの九十九神 「あなたは笛の九十九神なんだね?」 九十九神はこくこくと頷く 「名は?」 煌牙が尋ねると彼は笛を手渡した こことばかりに息を吹き込む穴の裏を指さした 月影丸 と彫られていた 「げつえい?」 煌牙が首を傾げる 「つきかげでしょ…」 でも煌牙漢字読めるんだ…(笑) 月影丸はあたしに笑って頷いた しゃべれないのかなぁ 「ほら」 「あれぇ」 煌牙のマヌケな声にクスクス笑う月影丸 サクサク片付ける桜妃 あたしの腕で眠る雛に 滝にいる沙羅 柱に立てかけられた刀に 「なんだ?」 微笑んだあたしを怪しんで声をかけた朔 思えば人増えたもんだなぁ 「なんでもないよ」
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