世話役

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視界に黒い影と近くで聞こえた声に反射的に飛び起きた 「びっくりしたぁ、…」 「うなされていた夢でもみたか」 「うん…」 ケガしてるのによくベッドのれたな 「調子良さそうだね」 「あと2日もすれば満月だからな。そう長く居候する必要は無さそうだ」 月の光があれば生きられるんだもんね 今何時よ … 「…やっばぁぁぁぁ」 遅刻っ 急いで準備を始める 「どこか行くのか」 ひょこひょこと足を引きずりながら着いて来る兎 「学校よ!学校!」 バタバタ着替える、… 「学校?…おまっ…」 見えちゃうので後ろを向く兎と急いでて気付かない彩音 急げっ 服を畳んで!洗顔! 「学校って?」 「勉強するところ!」 急げっ 教科書を詰め込み玄関へ走る ひょこひょこ着いて来る兎をみながら靴をはく 「怪我してんだから、あんまり動かない事!結界の中ならいいけど外にでないでね」 嫌がる朔の頭をなでる 「いってくるから」 返事もまたずにドアをしめた 自転車に乗って走り出した 今日は異様に信号にひっかかる 「アウト?セーフ?」 「ギリギリ」 校門に立つ風紀委員がニヤリと笑う 「あ!や!ねー!」 2階の窓から友だちの瑞希が手を振っている 「先生くるよ!急げ~」 自転車を押しながらはしった
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