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ひときわ
月光が強くなった気がした
ゴォ
音をたてて風が吹き抜ける
「わっ」
「彩音様っ」
風が収まった
「びっくりしだぁ…」
「ご無事ですか」
桜妃がかばってくれた
「桜妃は大丈夫?…朔は?」
縁側に転がってた朔がいない
「彩音!そこおりろっ!」
え?
「なんで?」
声の先をたどれば銀髪の男の人が立っていてそばにひれ伏す黒髪の男がいた
「早く!」
「彩音様っあのお方は」
「月の君だ」
…
月の君?
月の君って、…
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