月夜のおみゆき

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我が君の憂い ー瑠藍ー 「睦皇はある神社に奉られた霊力の強い宝剣を盗みそれを核に神殺しの剣をうった」 おれはその神社に使いに送られ襲われて怪我をおったのだ どうやら完全な剣が出来なかったようだが、… 睦皇は信仰されなくなった弱い神を狙い 殺してその剣の力を高めているはず 「最後の狙いはきっと高天が原の最高神…姉上や父上たち…」 我が君の憂いを帯びた顔に胸がいたむ 神の血による地上の汚れで日写しの鏡も曇り始めた 「日写しの鏡?」 彩音も眉根をよせている 「太陽の姫の光を写し月の光にするための鏡だ」 「私や月兎たちのちからで押さえますが汚れが増えればなにがおこるかわかりません、…」
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