見えること

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とてとて 小動物が走る音 ん… 朝 あ…学校! 身を起すと若干体が重かった、… そういえば、… 昨日はなぜか体調が優れず 熱っぽいしさむけと吐き気もあり学校を休んでしまった 月の君のいたずらっぽい笑みが 思い出される これからどうなるんだろう、… ていうか…引き受けちゃったけどなにすればいいんかな、… 「おきたか」 「ん、…」 朔はきてからいつもあたしを起しに来るし 起きて行くと桜妃は朝ご飯を作ってまっている 「こんな感じなのかな・・・」 「なにがだ」 兎が首をかしげて目をすがめた 「あ…なんでもない」 あ…ていうか… 「ねぇ…瑠藍ってなまえなの?」 「…名前はつくよみ様からもらった…」 あ…目そらした 「そっか…大事な名前なんだ」 大事で、特別で、誰にも呼ばれたくない それに名は一番短い呪らしい 「呼ばないよ朔」 頭をなでくると嫌そうな顔をしながらも頷いた 「あとさぁ!人型になれるんだね!」 「月の君の前でこの姿は失礼にあたるからな…」
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