見えること

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夕食後 縁側にころがって少しかけた月が見ていた 「あたしできんのかな…」 独り言のつもりが桜妃はそばにきていた 「なぜそのようなことを」 まだ無害な雑鬼にさえおどろくしまったくもって自信がない 「一族全員たおすようなやつだよ…?」 「…うらまれないのですか?」 うらまないわけない あたしの唯一の家族の記憶 焼き付いた残像は消えない でも幼い私を世話してくれたのは術などとは縁遠い方だったから 基礎からとなれば時間が足りる気がしないし 桜妃のめがみれなくてそらを見上げると視界に黒い影がよぎって 「悪いがお前に迷っている暇はない!」 たたかれた.じみに爪が…痛っ 「お前は月の君が封じるほどの力がある」 「でも…」 封をとかれて起こったことといえば いろいろみえるようになったことくらい もう2発叩かれた だから…案外痛いよそれ 「心身の鍛錬がまだ足りないからだ…ついてこい桜妃もだ」 戸惑いながらもあとをおった
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