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やってきました
沙羅の父上を祭神とする神社です
いやまず歩いてくるような場所じゃないし
２時間かかった
小学校のときに遠足で
バスにのってきた
覚えがあるけど…
あれは逆側だったから
こんな道があるとは、
明日休みで良かったなぁ
絶対動けないから明日
雑鬼たちに絡まれながら登ってきた道はながいし
石段は急だし
これは…
ずいぶんさびれた神社ですね
なんて
いえるわけなかろぉもん(笑)
｢おじゃましまぁす｣
いつから変えてないの？っていうくらい
黒ずんだ古いしめ縄のかかった鳥居のはしをくぐる
さすがに神域だからなのか
雑鬼たちは鳥居の前で
ひきかえして
猫又だけは鳥居の前に座った
本殿へむかう石畳の間からは草がとびだしている
神主さんとかいないのかな
沙羅も驚いているようだった
とりあえず本殿へと足をむける
-こっちだ-
耳ではなく頭に響く声がした
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