龍神様

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-神獣か…玉兎がちにおるとは珍しい- 「地上の汚れを収めるために」 -そうか…我ももう長くは無いかも知れぬのぅ- 龍は滝壷のなかでとぐろをまきふといきをついた -弱った神を狙う者がいるのはしっている…我を狙うのも時間の問題よ- 「父上!」 沙羅は否定したいのか声をあげる -沙羅見ればわかるだろう- 諌めるようにいう父に娘は険しい顔で黙った 「そのようなことがないよう私はここにおります」 あたしの肩で背筋を伸ばした朔は少し神気に似たものをはなっていた 「半人前ではありますが協力する術者もおります」 朔のしっぽがポスっとあたしの頭にのった 半人前?悔しいが否定できん‼ -底知れぬ力を感じる…が…確かに半人前かもしれぬな- え…!? これほめられたの?けなされたの? -ならば内平の姫に呼ばれたとき我は馳せ参ずる事にしよう…おぬしの名は?- 優しい瞳があたしを見下ろした 協力してくれるってこと? 「彩音です」 ふと会話が止まった
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