初仕事

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優しい瞳の色が一瞬で変わった -うわさをすれば…か…- 頭に響く声に優しい音はない 突然 ぱぁんと破裂するような音が境内に鳴り渡った 思わず身をすくめれば 「それくらいでびくつくな」 と背筋を伸ばした朔は天を仰ぐ -弱ったものだ…- おぉおおおぉおお 上ってきた石段のほうからなにかの鳴き声がした 何重にも折り重なり言葉になりきらない声
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