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喰われる…と思われたが
ドクロは滝の縁で壁にはばまれたように砕けた
-醜い体で触れるな-
グズグズと黒い塊が散らばる
また寄り集まろうとしているのか黒い塊はぎこちなく動く
でもこっちは
う…動けない
「しっかりしろ彩音!初仕事だぞ」
朔の声
黒い塊を長い爪で切り裂き走り回る兎はいつもよりでかい気がする
落ち着け落ち着け落ち着け
大丈夫
黒い塊との間に入り込みあたしをかばう沙羅が見える
守られるだけではダメだ
「沙羅っどいて!」
矛をかざした沙羅を押しのけ
印を結んだ
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