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-だが…少しやりすぎた-
池の縁に龍が何かをおく
「あ…ひびが…」
龍玉にわずかなひびがはいっていた
「父上!」
-心配いらんそのうちなおる-
とぐろのうえに頭を置き疲れたため息をついた
「なおるもんなの?」
「治らなくはないが」
朔が曖昧にこたえる
「今の状態では…」
沙羅が心配そうに父を見上げる
「無理ってこと?」
「弱っているからな」
朔も険しい顔だ
-むりかのぉ-
…じゃ
「月の君にたのめないかな?」
朔がものすごい勢いで振り返った
た…ただの思いつきです
ごめんなさい(汗)
「それもありだな」
兎はふんって鼻を鳴らした
あんたなんなの(泣)
-そうか…ならば頼みたい-
さっきの怒りが嘘のように優しい声音に瞳
なんだかとっても気が楽になって…あたしも息を吐き出した
集まっていた暗雲が晴れてうっすら開け始めた空がみえた
「沙羅…なんか…眠い」
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