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悪くない -瑠藍-
「あのな!また俺たちみたいなのが生まれたんだ!」
なんでこいつは嬉しそうなんだ
「俺迷ったけど瑠藍が拾ってくれたみたいにそいつを拾った!」
「そうか…」
俺も自分みたいに忌み嫌われる奴が増えるかと初めは迷った…
でもこいつの中には生きようとする力があった
生まれたのは耳の先が折れ曲がり白い体にはマダラ模様 瞳は緑 玉は空色
「碧琳(へきりん)て名をもらった!俺が面倒みるんだ!俺も成人したしな!」
「悪くない」
威張って胸を張る灰色兎に思わず笑みをこぼせばチビのときのように体をすりよせた
「碧琳て呼んでやって」
「会えたらな」
抗わず撫で返して俺は帰路についた
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