悪魔くんの嫉妬!!

12/29
前へ
/268ページ
次へ
そう言って眞木クンは、爽やかスマイルを振り撒く。 皆がキャーキャー言っている中、私は気になって仕方なかった。 どうしてだろう…眞木クンを何処かで見た事があるような?? そりゃ、テレビで毎日のように見てるんだけど、そうじゃなくて。 …会った事がある?? これは、昨日テレビを見ていた時にも感じた事。 あの時テレビに映っていたのも眞木クンだった。 「美香…大丈夫?? 眉間に皺、出来てる。」 「えっ??…あぁ…友奈。 何か、私どっかで眞木クンに会った事ある気がするんだよね。」 「眞木クンに…??」 「うん、でも分かんないや。」 言葉と共に、友奈には苦笑を返す。 自分でもよく分かんないのに、人に伝えるのは難しい。 無意識に前を向けば、例の眞木クンと目があった。 え?? 私と目があった瞬間に、少しだけ、本当に微かに眞木クンの表情が変わった。 「みぃ…??」
/268ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3482人が本棚に入れています
本棚に追加