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そう言って眞木クンは、爽やかスマイルを振り撒く。
皆がキャーキャー言っている中、私は気になって仕方なかった。
どうしてだろう…眞木クンを何処かで見た事があるような??
そりゃ、テレビで毎日のように見てるんだけど、そうじゃなくて。
…会った事がある??
これは、昨日テレビを見ていた時にも感じた事。
あの時テレビに映っていたのも眞木クンだった。
「美香…大丈夫??
眉間に皺、出来てる。」
「えっ??…あぁ…友奈。
何か、私どっかで眞木クンに会った事ある気がするんだよね。」
「眞木クンに…??」
「うん、でも分かんないや。」
言葉と共に、友奈には苦笑を返す。
自分でもよく分かんないのに、人に伝えるのは難しい。
無意識に前を向けば、例の眞木クンと目があった。
え??
私と目があった瞬間に、少しだけ、本当に微かに眞木クンの表情が変わった。
「みぃ…??」
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