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キーンコーンカーンコーン…
はぁーギリギリセーフ
チャイムと同時に勢いよく駆け込んだ為に、クラスメイトからの視線が痛い。
「美香ーおはよー♪」
声がした方を見ると、私の親友佐々木友奈(ササキユナ)がいた。
私は友奈の方へ行き、席に着いた。
「美香がこんな遅いなんて珍しいじゃん!!
また京香ママと何かあったのー??」
流石親友。
鋭い指摘である。
友奈はうちによく遊びに来るから、京チャンのぶっ飛んだ性格をよく知ってる。
遠くで1時間目開始のチャイムが鳴っていたが、そんな事気にせずに私は今朝の出来事を話し始めた--…
「と言う訳なんだよ。
取り敢えず、今日の放課後に千秋クンとやらを迎えに行かなきゃなんだよねー…」
友奈でも、ここまでとは予想して無かったんだろう。
唖然としている。
そりゃそうだ。
私でさえびっくりしたんだからね。
「何て言うか…ご愁傷様」
そう言って、私の肩をポンと叩いた。
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